当直ができない・・・と感じる先生へ

当直ができない・・・と感じる先生へ

こんにちは、Dr.KyoJiです。

普段はフリーランス医師として複数の病院の外来や手術業務を行いながら優良高額案件の日当直アルバイトを掛け持ち収入を伸ばしています。

最近ツイッターでこんなツイートをしました。

https://twitter.com/DKyoJi/status/1303248223407022080

複数の病院で掛け持ち勤務をしていると当直続きになり、そこに急患がきたりすると予定の時間に帰れなかったりすることがしばしばあります。

アルバイトであれば時間が来たらそこで帰ることも問題ありませんが、自分の気持ちとしては常勤の先生やスタッフと良い関係を保ちたいので、時間外でも他に仕事がなければ少し手伝ったりしています。

このように当直をいくつも掛け持つことに慣れている先生であれば良いのですが、先生の中には当直自体が辛い、、と思う方もいると思います。

そこで今回は「当直と向き合う」ということに注目して考察・深掘りします。

勤務医の10%強はこの晩も当直している

多くの勤務医が抱える悩みの一つに、当直勤務が挙げられます。

当直とは簡単にいうと通常の診療時間外の夜間・休日に病院などの医療機関で勤務することを指します。

また病院管理者は医師法によって夜間帯に医師を当直させる義務が定められています。

全国で勤務医が約20万人いるといわれており、その1割を超える2万人以上の医師が毎晩当直していると言われています。(厚生労働省サイトより)

つまり勤務医師の10人に1人強は皆さんがこの記事を読んでいる晩も当直をしていることになります。

勤務医の希望は「当直を減らしたい」

それだけ我々医師にとって当直が日常の仕事の一つになっていますが、常勤の先生の場合、通常勤務に加えて夜間帯の当直勤務は肉体的にも精神的にも大きな負担となっています。

医師転職ドットコム利用者アンケートで、過去1年に約1,000名の医師に行なったアンケートで、医師の転職時の希望として最も多かったのが「当直を減らしたい」というものでした。

多かった希望が

  • 当直や残業を減らしてプライベートの時間を増やしたい。
  • 当直は月数回までなら良いが、忙しい救急当直は避けたい。
  • 週5日勤務で、夜間はバイトの当直医に任せた勤務がしたい。
  • 当直なしか、あっても当直明けの勤務免除があるところで勤務したい。

というもので、当直の負担をできるだけ減らしたい、という希望が勤務医の先生方に多いことがわかります。

当直が医師の負担になる理由とは?

それでは、なぜ医師にとって当直が大きい負担となってしまっているのでしょうか?

アンケート結果からは大きく分けて3つの理由が挙げられます。

1.当直中の対応が多くて夜間に休めない

当直中の呼び出し回数や、当直中の救急外来受診が多く、当直中の夜間に休めないという理由が挙げられます。

当直時の対応の多さは病院や日によって大きく異なり、絶え間なく救急外来からのコールでほとんど休めない場合もあれば、コールがほとんどなく夜間はしっかり寝れる、いわゆる「寝当直」といわれる当直もあります。

当直対応の多い病院では、わざわざ夜間に来る必要がないのでは、というような軽度の症例から、緊急処置が必要となる重度の症例まで絶え間なく診ることになります。

また病院の方針によっては「救急車は原則として受ける」としている場合、時には専門外の疾患に対する対応も迫られることもあります。

それほど対応が多くない病院でもPHSは常に携帯しなければならず、「いつかかってくるかわからない」状態が続くため、当直明けは寝不足の状態になることもよくあります。

このように当直の対応の多さや緊張状態で十分に休めないことが挙げられます。

2.当直明けも通常勤務、連続勤務時間は32時間以上

次に、当直明け後の通常勤務が負担となっていることが挙げられます。

以前記事で医師限定のポイント活動について紹介したケアネットが2014年に行なった医師向けの調査では、当直前後も通常勤務という医師が8割以上を占める結果となっています。

つまり、大半の医師が「通常勤務→当直→通常勤務」という24+8=32時間以上の連続勤務を続けていることになります。

これは夜間の当直対応が多い場合でも少ない場合でも皆同様で、多くの医師が睡眠不足で疲労が溜まった状態で当直明けの勤務をしていることになります。

これは判断力の低下やミスにもつながりやすく、ケアネットの調査でも、当直による睡眠不足や疲労により約1/3の医師がヒヤリ・ハット事例を経験したことがあると回答しています。

またアルバイトを掛け持ちすると何日も連続で当直に入るという場合も珍しくなく、当直による連続勤務が医師にとって大きな負担になります。

3.月あたりの当直回数が多い

これら二つの理由に加え、日々の当直回数が多いことが負担になっていることもあります。

医師の当直回数は平均で月3.5回と言われていますが、全体的に3~4回で勤務しているのではなく、当直回数は勤務医によって大きなばらつきがあります。

勤務医の当直回数別のデータを見ると、当直なし、当直月1~2回の勤務医が全体の2/3を占めていました。(ケアネット 調べ)

平均より当直回数が少ない医師が大半を占めるということは、医師の当直回数にはかなり偏りがあると言えます。

極端な例だと掛け持ち当直などで月10回以上の当直を続けている人もおり、その結果として、月あたりの当直回数が多くなることが負担の要因になりうると言えます。

このように医師の当直回数には偏りがあり、当直が極端に多い人はそれだけ負担になっていることがわかります。

医師の当直の向き合い方

このように当直と言っても様々な問題を抱えていることがわかりますが、我々医師が当直と向き合うにはどうすればいいでしょうか?

当直勤務の負担について無理をしすぎないように気を付けつつ、それが難しい場合は、経営者や事務方に掛け合う、などが最初の手段となりますがそれでも改善されない場合があります。

勤務の過剰な負担がきっかけでうつ病や身体的な病気に罹患し、現職を続けられなくなる先生も多くおられます。

体調を崩してしまってからでは勤務自体に影響が出てしまい、その後の復帰にも時間がかかるため、可能であれば心身ともに元気な状態のうちに行動に出るべきだと思います。

もし、当直や過剰勤務が病院側より改善が無ければ「転職」するという手段をとるべきです。

人の人生には色々な生き方があるのと同じで、我々医師の生き方にも様々な手段があり、転職してフリーランスになって自分の時間を作りつつ収入を上げたり、勤務時間のゆるい常勤を探して職場を変えたりすることは長い人生の中でみたらほんのわずかな違いでしかないかもしれません。

もしこの記事を読んで当直が辛い、過剰勤務が辛いということでお悩みの先生がいましたら転職をご検討されることをお勧めします。

以下は自分がフリーランスとして活動する際に使っている転職サイトの一覧です。

もちろん常勤での転職もそうですが、定期非常勤の案件やスポットバイトの案件も多数あり活用方法は多数あります。

最後までお読みいただきありがとうございました。