2,000万以上を稼ぐ医者の年収はなぜ高いのか

2,000万以上を稼ぐ医者の年収はなぜ高いのか

職種・年齢・性・役職別に見た医師の年収

こんにちは、Dr.KyoJiです。

現在フリーランス医師として複数の病院の定期非常勤外来や手術業務を行いつつ、空いたスケジュールでスポットバイトを挟み勤務医以上の収入を得ています。

一般的に高収入と言われている医師ですが、実は、働く場所や経験年数などの要素によって、その収入は大きく上下します。

詳しくは下の記事でお伝えしていますので興味がありましたら読んでください。

【医者の年収】勤務医が年収2000万円超を目指すためには【頭打ち】

医者の実際の年収は1500万円?【3000万超も可能】

今回は厚生労働省から発表されている医者の平均年収と、職種・年齢・性・役職などから医者の年収データを深掘りしていきます。

医者の平均年収は約1,161万円

厚生労働省「平成30年 賃金構造基本統計調査」によりますと、医師の平均年収は約1,161万円となっています。

このデータは残業代を含む毎月の給与が89万800円、それを12ヶ月分とし、さらに年間でもらえるボーナスの平均、92万1,200円を加えた金額です。

額面が89万800円の月ですと、毎月の手取り額は大体70万円程度となります。

 

またこの調査によりますと、労働者全体の平均年収が490万円で、毎月の給料は30万7,600円となります。

そのため、医師の年収は平均と比較して非常に高水準だといえます。

全職種の中で医師の年収は2番目に高い

また、この調査から全職種の年収をランキング形式で見ると、医師は2位にランクインしています。

年収が高い職種ランキング

順位職種平均年収 (万円)
1航空操縦士2048
2医師1161
3大学教授1081
4公認会計士/税理士892
5大学准教授867
6歯科医師849
7記者788
8弁護士766
9一級建築士722
10大学講師719

この表より医師の平均年収は航空機操縦士つまりパイロットに次ぐ2位にランクインしており、非常に高水準であることが分かります。

年齢・性別でみる医者の年収

次に年齢階層と男女別に、医師の年収の推移を見ていきましょう。

医師の男女、年齢階層ごとの年収

年齢階層男性医師の平均年収 (万円)女性医師の平均年収 (万円)
24歳462.6412.6
25歳~29歳676.5653.2
30歳~34歳952.1855.9
35歳~39歳1,262.81,086
40歳~44歳1,414.71,317.8
45歳~49歳1,503.91,254.9
50歳~54歳1,739.11,510.6
55歳~59歳1,745.21,878
60歳~64歳1,809.21,361.7
65歳~69歳1,527.31,264.3
70歳~1,380.21,260.2

男女ともに50代まで右肩上がり

年齢別に医師の年収を見てみると、男性医師・女性医師ともに50代までほぼ右肩上がりに年収が上がっていきます。

また、医師には明確な定年がないので60代以降も1,000万円以上の高い年収が得られていると考えられます。

男女の医師の格差は200万円以上

男女の年収差について見てみると、ほぼすべての年代で男性医師よりも女性医師の方が低くなっており、その差は最大で400万円以上となっています。

これを見ると医師の収入における男女格差は大きいといえるでしょう。

 

これには、役職の有無や、診療科目の偏り、出産・育児によるキャリアの中断などが関連していると考えられます。

ただし、この傾向は特に医師に限ったものではなく他の職種でも同様の傾向にあります。

 

他の職種の女性労働者を見ると30歳前後を境にその後はあまり年収が伸びないい傾向にあるので、女医はむしろキャリアを継続することができている人が多いと考えられます。

役職別でみる医者の年収

次に医師の役職ごとに見た年収の違いに注目しましょう。

役職別の医師の年収

役職平均年収 (万円)平均年齢
一般医師120247.7
医科長146851.2
副院長183758.6
院長193960.8

医師の場合、医科長、副院長、病院長と役職が上がるにつれて年収が高くなります。

このデータにはボーナスが含まれていないので、副院長や病院長であれば年収2,000万円以上に到達できる可能性も高いでしょう。

ただし、医科長以上になる平均年齢はいずれも50歳以上となっており、キャリアとしても専門医はもちろんその後の指導医やサブスペシャリティも必要となります。

早い段階でこれらの役職に就くのは特別なことがない限り難しいので、若い年代で役職を狙った年収アップは現実的ではありません。

病院種別にみる医者の年収

病院の形態別に医師の平均年収を見てみると、民間病院の年収が最も高く、そこから国立病院、市立病院、県立病院と続きます。

詳しく見ていきましょう。

病院種別の医師の年収

病院種別平均年収 (万円)
市町村立病院1677
民間病院1488
国立病院1456
都道府県立病院1400

国公立病院はボーナスや福利厚生が手厚い

1位は市町村立病院が該当します。

国公立病院は月収では2位の民間病院を下回る傾向にありますが、ボーナスはかなり充実しているので、ボーナス次第では民間病院を上回ることもあります。

 

公立病院では在職期間に応じて支給される期末手当に加え、業績に応じて支給される勤勉手当がそれぞれ年に2回支給されることになっています。

総務省の「平成29年 地方公務員給与の実態」からは、特別区の期末手当と勤勉手当はそれぞれ175万円と169万円で合計すると344万円になることがわかっています。

これは同じ資料から算出される民間病院のボーナス171万円と比較しても、2倍以上となるので、いかに公立病院のボーナスが高いかがわかります。

 

その他にも市立・県立病院に勤める医師は基本的に公務員扱いなので、住宅手当・地域手当・退職積立金の支給など福利厚生の手厚さも大きな収入となります。

 

診療科ごとの医者の年収

複数の転職サイトの求人情報から判明した調査結果によりますと、年収が高額となる診療科1位は美容外科・美容皮膚科で、2位が形成外科、そして3位は産科・婦人科になることがわかりました。

 

これはある転職サイトの調査結果になりますが、3つの大手医師転職サイトに掲載された約5万件の求人案件の中から2,000万円以上の年収を提示している病院の割合を診療科ごとに求めました。







その結果が下になります。

 

診療科別にみた医者の年収

順位診療科年収2000万円以上の求人の割合 (%)
1美容外科・美容皮膚科25.72
2形成外科14.97
3産科・婦人科12.26

高額年収求人は業績や労働条件とのトレードオフ

年収2,000万円以上の求人率が一番高い診療科は美容外科・美容皮膚科で、その割合も25.72%と1/4以上の案件で高額年収が提示されています。

その要因は美容整形が自由診療である点が大きいです。

病院側で自由に診療報酬を設定できるため、高額な治療費を請求できます。

ただし、基本的に患者の満足度を上げる手術になるので、手術結果が思わしくなかった場合の訴訟など、美容外科にまつわる診療科特有のデメリットもあります。

 

2位の形成外科も広義の美容形成、美容皮膚科と捉えられるのでそれにつられて報酬も上がっていると考えられます。

 

そして3位の産科・婦人科は専門性の高さと拘束時間の多さが高額年収の鍵となっています。

出産はいつ起こるかわからないので、夜中の出産などがあれば拘束時間が長時間に渡ります。

また産科医・婦人科医は専門性が高く、さらに医師自体の数も不足しているため、年収が跳ね上がる要因と言えます。

以上のように高額年収の求人は一見良いようにも見えますが、その反面リスクの大きさや就労条件など、トレードオフの関係にあると言えます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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