「優しい人」が強くなるには

「優しい人」が強くなるには

こんにちは、Dr.KyoJiです。

現在フリーランス医をしており、普段は外来診療や日当直業務を行う傍らで、医師の資産形成、副業に関する総合情報を発信しています。

ツイッターでも日々情報発信をしておりまして、そこでは資産形成についてもそうですが、人生を賢く生きる方法や人間関係での立ち回り方なんかも発信しています。

先日僕がこんなツイートをしたところ、いろんな方から反響をいただきました。

何が言いたかったかというと、いろんな人に優しくできる人はその分ストレスを受けてしまい、結果として心身が消耗してしまう傾向にある、というものです。

このツイートについてもう少し深掘りし、「優しい人」がストレスで消耗していかないようにするにはどうすればいいかを考えていきましょう。

仕事で受けたストレスを人生の力に変える

はい、最終的な目的はここになると思います。

ストレスを自分の力に変えていく、これを実行するにはポジティブストレス・マインドセットという理論を考えるといいと思います。

自分もそうですけどストレスは当然嫌ですし、面倒なことやストレスになることはできるだけ避けたいですね。

実は、普段からこういったストレスを避けようとすると、逆にストレスが増えてしまうという事実はご存知でしたか?

つまり

ストレスから全く目を背けて逃れるよりも、ストレスをバネにして成長することができるように、自分の力に変えていく!

という考えでいるとストレスを上手に使えて能力が高まることが知られています。

このポジティブストレス・マインドセットについてもう少し考えましょう。

ポジティブストレス・マインドセット

ポジティブストレス・マインドセットを持っている人は何もストレス大歓迎!というドMなものではありません。

できればストレスは避けたいんだけど、ストレスが自分の能力を高める面もあるから活用しよう!

と、ストレスにはいい面もあるからそれを利用していこう、というポジティブな考え方なのです。

逆にネガティブストレス・マインドセットという考えもあります。

これは「ストレス=悪」と捉え、どうにかしてストレスから逃れようとする考えの人です。

皆さんはどちらに当てはまりますか?

実はこの二つの考え方の違いで、我々の行動の結果が変わってくることも証明されています。

ポジティブストレス・マインドセットは生産性が高い

ある実験で171人のオフィスワーカーをポジティブストレス・マインドセットの人かネガティブストレスマインドセットの人かのグループに分け、それぞれ作業日記をつけて日々の行動や生産性を比較する実験がドイツで行われました。

この結果、ポジティブストレス・マインドセットを持っている人は仕事の捗りがより高いことが分かったのです。

特に朝のモチベーションが高く、朝から仕事を効率的に行うことが証明されています。

また、日々の仕事や積み上げに対して明確なスケジュールを立てる人が多いので計画性が高く、結果生産性が上がっていると証明されています。

ネガティブストレス・マインドセットはミスが多い・・

逆にネガティブストレス・マインドセットの考え方の人は仕事が増えれば増えるほどミスが多くなり、結果雑な仕事と思われることが多くなりました。

ストレスを避けたいと思った結果、仕事自体を避けようとしてミスが増えていくことが分かっています。

さらに1日の仕事が終わった際の疲れ度合いもこちらの方が高く、一日の疲れがピークに達している状態が優位に多いことが分かっています。

優しい人=便利な人になりがち

さて、ツイートでも少し述べましたが、優しい人は仕事上でもプライベート上でも他人にとって都合のいいことをしてあげる傾向にあるので、結果として他人から「便利な人」に思われてしまう傾向にあります。

これは自分も感じていますし、フォロワーの方からも共感をもらっています。

他人に優しくするほど他人から仕事をもらってしまい、これがどんどんストレスになっていく、、、こういった経験はございませんか?

テキトーな人になればストレスはかからないと言えますが、なかなか急に自分の性格を曲げることもできないかと思います。

そんな時に使えるのがこのポジティブストレス・マインドセットです。

他人に優しくするから仕事が増えていくんだよな・・・

と、ネガティブストレス・マインドセットでいるとどんどん仕事が雑になり、他人からの評価が下がってしまったらなんのために人に優しくしているか分からなくなりますね。

それだったら考え方を変え、

まぁこういうこともあるからしっかりやって終わらせて気分転換しよう!

とポジティブストレス・マインドセットに持っていくことで生産性が高くなり、信頼度も上がるはずです。

私はこのストレスが自分のモチベーションをどう高めてくれるのか、ストレスを乗り越えた先にどのように成長しているのかを考え、自分の未来を想像するようにしています。

ストレスを全部受け入れるのは危険

とはいっても、ストレス=自分の糧と考えて何から何までストレスと向き合っていく必要はありません。

ポジティブストレス・マインドセットが使えるのは、頼まれた一つの仕事、日中の業務中、といったように限られた短期的な期間で受けるストレスです。

例えば普段から人間関係で嫌がらせを受けている、悪意のある扱いをされているといった慢性的に続くストレスは人間の体に悪影響となります。

詳しくは別記事でお伝えしますが、副腎から分泌されるコルチゾールが関与しています。

簡単に言うと

心の負荷が一時的で自分で乗り越えられるストレスは良いストレス

慢性的に続くストレスは悪いストレス

と捉えてもらって構いません。

自分は長期的なストレスになりうる因子はできるだけ避け、短期的なストレスであれば積極的に乗り越えていこうと考えています。

まとめ:優しい人はポジティブになれば強くなれる

優しい人は他人からの仕事や頼まれごとを断ることができず疲弊する傾向にあります。

しかし、そのストレスも分の成長の糧になるので乗り越えてやろう!という気持ちでいると仕事の生産性が高まり、周囲からも信頼が置ける人間になります。

その人自身にとってもネガティブな気持ちでイヤイヤ仕事を引き受けるよりは、ポジティブにこなした方が結果的に心の負担も少なく気持ちいい人生が送れるはずです。

僕もどちらかというと「優しい人」に分類されます。

その分いろんな仕事がきますが、このポジティブストレス・マインドセットを知ってからは意識的にポジティブになっています。

周囲から便利な人扱いされ、困っている人がいたら是非この考えを役立ててください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考文献

Kelly McGonigal. The Upside of Stress: Why Stress Is Good for You, and How to Get Good at It Paperback – May 10, 2016

ケリー・マクゴニガル スタンフォードのストレスを力に変える教科書